南アフリカ共和国のThe Industrial Development Corporation (IDC社)は、今後5年間に南アフリカを除くアフリカ大陸での新規また既存のプロジェクトに投資するために150億ランドを確保した、と国有ファイナンシャーは週末に語った。
IDC社のチーフファイナンシャルオフィサーであるGert Gouws氏は、ビジネスレポート紙に、「これは、アフリカに投資し開発による利益を増やすべきだというマンデートの一部である」と説明した。「これらの投資は投資先の国々に利益を与えるだけでなく、南アフリカにも利益をもたらす。なぜならば、我々はこれらのプロジェクトにおいて南アフリカ製品や南アフリカのサービスを使用するからだ」「我々はサブサハラアフリカだけでなく、北アフリカにおけるチャンスも求めている」とGouws氏は述べた。
IDC社は昨年度に29億ランドをアフリカに投資したが、今年度は予算は半額の15億ランドに削減される。なぜならば開発投資家は61億ランドを不況に見舞われた地元の農場に当てなくてはならなかったからだ。IDC社のウェブサイトによれば、IDC社は南アフリカを超えて、1998年には南部アフリカ開発共同体(SADC)に、2002年には南アフリカ以外のアフリカにまで拡大した。
南アフリカの繁栄は、アフリカの経済発展に密接な関係を持っているので、IDC社は、アフリカ大陸での投資に必要性を見出した。アフリカは巨大な潜在市場であり、未開発の資源であり、経済成長の最後の拠点の一つだと目されていた。
IDC社は、鉱業から農産物加工、インフラ整備、観光までの幅広いプロジェクトに投資している。
昨年度、IDC社は初めてエリトリアに投資をしたが、それは鉱業部門への8億ランドである。このプロジェクトは金、銀、銅、亜鉛を10年以上のスパンで生産するものである。
このプロジェクトは、400人の直接雇用を創出し、鉱山の稼動中は政府歳入を年間7%上昇させるものであり、エリトリア鉱業を発展させる触媒として期待されている。
IDC社はマリでの稲わらからチップボードを生産する1億ランドのプロジェクト出資に合意した。また、ボツワナでのプラスチックパイプ生産工場設立のプロジェクトにも1.66億を投資した。ウガンダでは、フェリーや道路、水道、発電設備の更新プロジェクトに7500万ランドを投資してきた。また、ウガンダテレコムのサービス向上のための通信衛星に7.83億ランドを投資してきた。 あるアナリストは、IDC社を追ってきたわけではないからとして匿名希望だが、こういっている。半官半民(企業)は、南アフリカにはあまりチャンスがないのだから、アフリカに積極的に進出していく可能性がある。
しかし、Gouws氏はそれには同意しない。南アフリカは、IDC社のもっとも重要な投資先だと主張する。
「私たちは南アフリカを無視するわけにはいきません。南アフリカは、我々の裏庭です。南アフリカがあるから、今、私たちはIDC社事務所を9つ全ての州に開き保持しているのです。我々は現在、これらの州で適正評価を実施しています。」と彼は述べた。
IDC社のチーフ・エグゼクティブであるGeoffrey Qhena氏は、これらの事務所開設は地元経済との協力関係を改善してきたと述べた。これは開発プロジェクトの積極的なアイデンティフィケーションや顧客へのアクセスを増加させるだろう。