お知らせ

エリトリア高等教育委員会の来日視察が終了


2009年11月11~21日に、エリトリア高等教育委員会により、日本各地の大学・関係機関への視察が実施され、成功裡に終了しました。これは、「日本の経験を通したエリトリア高等教育改善のための視察」であり、このプロジェクトは、TICADⅣのフォローアップとして、また2007年9月27日にエリトリア政府より日本政府へなされた要請への返答としてのものです。これまで日本からは、エリトリアの高等教育の発展支援を目的に、2008年、2009年にわたり、3度の派遣団がエリトリア・アスマラへ送られました。今回のエリトリアからの視察団来日は、これに続くコーポレーション・プログラムの一環としてのものです。

今回の視察団の構成員は、ヤマネ・ゲブレメスケル大統領補佐官、タデッセ・メハリ高等教育委員会委員長、アジブ・オグバゲブリエル保健科学大学学長、アンデマリアム・ゲブレミカエル、オロッタ医科大学学長、セメレ・アムレソン、ハメルマド農業大学学長、ゼカリア・アブドゥルケリム海洋科学技術大学学長、ヤマネ・メスゲンナ経営経済大学学長、オグバゲブリエル・ベラキ人文社会科学大学の学長、ゲブレブラハム・オガバズギ、エリトリア技術大学副学長、財務省財務局長のマルタ・ウェルデギオルギス氏であり、視察にはエスティファノス・アフェウォルキ駐日エリトリア国大使が同行しました。

視察団が来日中に訪問した場所は、外務省、文部科学省、国際協力機構(JICA)、江東区立東雲小学校、広島大学、放送大学広島学習センター、鹿児島大学、名古屋大学、大手前大学、大阪大学、長岡科学技術大学、長岡工業高等専門学校、北海道大学、北海道医療大学です。

この歴史的な視察の目的は、日本の高等教育システムの長所短所を一次的に確認することと、エリトリアの教育者が日本の高等教育システムについてよく知ることであり、この視察旅行により、マッチメイキングや所感に基づいた諸々の分科会が開かれ、全会一致でコミットメントが表明されました。日本エリトリア双方が、現在進んでいる「高等教育の改善、とくに日本の経験を通した一般的なエリトリアでの教育のためのコーポレーション・プログラム」を双方で定義し、次のステップを優先させることに合意しました。

日エリトリア双方で、相互の意見、経験、アイデア、共有されるべき将来に向けた道筋として有益な結果をだすためにどのように最善の協力ができるか、どのように最善の実践を共有できるかといったことについて意見交換が行われました。とりわけ以下の点についての具体的なプログラムのために進めるために意見交換がなされました。

1.インフラストラクチャーを強化する
2.スタッフや教授法の向上
3.図書館の改善
4.実験室やワークショップ施設の改善
5.新設のエリトリア7大学の研究能力の発展

視察団はまた、広島市の原爆祈念公園と財団法人広島平和文化センターを訪れ、政治的、技術的、文化的、人道的な面での協力を進め、関係を強化するためのコミットメントを双方が表明しました。

エリトリアは、教育を非常に重視しています。1993年の独立に際しては、学生の数は20万人でしたが、15年経った現在では、その数は3倍を超える70万人となっています。2011年までに、12学年レベルおよび高等教育での学生数は36400人に達すると予測されていますが、この実現はエリトリア国民と政府にとって、大きな課題となっており、日本とのコラボレーションの成功に大きな期待を寄せています。

2009年11月26日
駐日エリトリア国大使館

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