2010年2月1日
エリトリア外務省は、2010年1月29日、AUに加盟国の権利尊重を求める旨の声明を発表しました。この件に関して以下に説明いたします。
エリトリアのアフリカ連合(AU)加盟国としての権利は、十年以上に渡り故意に侵害されてきました。エチオピアは、アフリカ連合の本部協定を無視して、エリトリアのアフリカ連合への代表を受け入れることを再三にわたり拒否してきました。そのため、十年にわたってエリトリアにはアフリカ連合大使がいない状態になっています。
エチオピアはまた、全てのアフリカ連合加盟国に対して与えられる基本的外交・安全条項をエリトリアに適用することを拒否して、エリトリアがアディス・アベバで行われるアフリカ連合サミットやその他の会議に参加する権利を否定してきました。われわれのこの件の解決に向けたAU委員会との努力は実を結びませんでした。
それゆえに、われわれは、現行のアフリカ連合サミットに対して、エリトリアの基本的権利を尊重するように要請するものです。これらが実現されるときまで、アディス・アベバにおいてエリトリアが欠席した状態では、エリトリアに関するいかなる議題も議論されるべきではないというのは公平なことです。これらの議題については、アディス・アベバ/エチオピアの外部でのアフリカ連合会議やサミットにおいて初めて意義ある議論が可能になります。アフリカ連合加盟国コミュニティの努力にも関わらず、エチオピアがアフリカ連合の本部協定に違反し続けるのであらば、われわれは、アフリカ連合に対し、アディス・アベバにおけるいかなるサミット会合開催も止めるように要請するものです。
エリトリア国外務大臣
オスマン・サレー
<2010年1月26日付け外務大臣から各国大使へあてられたレターより>
Copy of letter by H.E.Mr. Osman Saleh Minister of Foreign Affairs to
H.E. Mr. Jean Ping Chairman of AU Commission
2010年2月1日
駐日エリトリア国大使館
※本件に関して、2月3日付けで以下のニュースが伝えられました。
AUがアディスアベバの本部にエリトリア代表の設置を許可