2010年2月2日
2010年2月1日Reuters.com
”Experts see Eritrea leading regional mining surge”より
By Jeremy Clarke
アスマラ(ロイター)-アナリストによれば、エリトリアの目前に迫った鉱業ブームは、卑金属と金に恵まれた地域における巨大な地質構造のいたるところで外国企業が探査することを容易にさせ、近隣の産油国への挑戦となるだろう。
エリトリアは、2008年に、いかなる鉱業プロジェクトにおいても政府の出資を10%にすると定め、これにはさらに30%を購入するというオプションも持たせてある。鉱業アナリストによれば、エジプトは50%、スーダンは60%としており、このようなこの地域の他の国と比べれば、小さな権利である。
比較的リベラルな鉱業の条件により、十数社の外国企業がエリトリアで探査するライセンスを獲得してきており、アナリストは、これによって来る5年の間に劇的に鉱業分野が加速し、貧しい経済にとっての頼みの綱になると予測している。
カナダ企業のNevsun Resourcesにより行われているBishaでの進んだプロジェクトでは、今年末までに金の生産が見込まれており、オーストラリア企業のChalice Gold MinesによるZaraでのプロジェクトでは、一年後の生産開始が見込まれている。
「次の10年間で、この地域の他の国はエリトリアの鉱業ブームを目撃し、参加しようと望むでしょう。これらの国々は法を緩和することになり、それにより地域的な鉱業ブームとなるでしょう」と、英国企業London Africaのエリトリア・マネージャーであるTimothy Strong氏はロイターに語った。
「地理的に見れば、エリトリアはスーダンやエジプトなどのアフリカの巨人と比べて、比較的小さな国です。しかし、エリトリアには、この2カ国でのものを足したよりも多くの外国鉱業会社があります。地質的に見れば、この2カ国はエリトリアと同じくらい見込みがある国です。」
エリトリアは、東はサウジアラビア・イエメンから、西はスーダン東部・エジプトに広がる地質構造であるアラビア・ヌビア楯状地の一区画に位置していることから、外国企業はエリトリアに魅せられている。
経済地質学者でアラビア・ヌビア楯状地の専門家であるTucker Barrieは、近隣国は、現在、外国企業が近くで探査中であることに既に注目しているという。
「もしスーダンが金鉱プロジェクトにおいて60%を要求し続けるのならば、どんな外国企業にも通用しないでしょう。エリトリアの50倍の面積を持ちながら、スーダンで鉱業をする外国企業が1社しかいないのは、こういう理由によります」とTucker Barrieは述べた。
しかし、スーダンは、鉱業法を修正する必要があることに十分に気付いています。実際、彼らは私にエリトリアの鉱業法のコピーを見せるように頼んできました。肝心なことは、これらの国々は貧しい国々であり、彼らは彼ら自身の資源から、可能な限り多くの利益を得るべきです。しかし、それは綱渡りのようにバランスを取ることが必要で、彼らはそれでも外国企業を国へ誘致しなくてはならないからです。
2010年2月2日
駐日エリトリア国大使館