2010年12月10日
2010年12月9日付けケニアの日刊紙Daily Nationにて、WikiLeaksによればウガンダのムセベニ大統領がソマリア問題についてエリトリアに圧力をかけるよう求めた、と報じられています。
Museveni pushed for ‘big stick’ treatment of Eritrea on Somalia
Daily Nation, December 9 2010
http://www.nation.co.ke/News/africa/Museveni%20pushed%20for%20big%20stick
%20treatment/-/1066/1069504/-/tqrmyq/-/index.html
日本語暫定訳 provisional translation
ムセベニ大統領がソマリア問題でエリトリアに圧力をかけることを要請
ウガンダは、エリトリアとその指導者イサイアス・アフェウォルキ大統領に対して、2007年にソマリアに武器を供給したという理由で、より厳しい国連制裁を要求していた。
漏洩されたアメリカの外交公電において、ウガンダの大統領、ヨウェリ・ムセベニはまた、ソマリア暫定連邦政府の前大統領アブドゥラヒ・ユスフ・アハメドを、国軍の形成が非包括的でペースが遅いことを理由に、批判した。
ユスフ大統領のふるまいと結びついたエリトリアの行動は、戦乱で疲弊したソマリアの不安定の要因となっているとみられた。
漏洩した在カンパラのアメリカ大使館発2007年9月付の公電において、ムセベニ大統領が、エリトリアに対する強硬な措置と、TFG指導者ユスフに対してより包括的になるよう、また、民主主義への移行スケジュールを発表するようにという圧力をかけるよう要求しているのが引用されている。
「ムセベニは、イサイアス大統領は(エチオピアの首相)メレス(ゼナウィ)を退かせることに夢中になっていると述べた。」
「これがイサイアスが話したこと全てだ。しかしムセベニは、メレスは、イサイアスの行動にもかかわらず、エチオピアにおいて権力が弱まっているようには見えないと観察している」と、Steven Browning大使は書いている。
この公電は、9月5日のカンパラでの大統領と前アフリカ担当国務次官補ジェンダイ・フレイザーとの会議から生じたものである。
ソマリアは、1990年代初頭に独裁者シアド・バーレが倒されて以来、戦乱状態におかれてきた。
ウガンダは、ソマリアへの強い関心を持ち、現在はブルンジとともにアフリカ連合ソマリア平和維持部隊に自国から軍隊を派遣し貢献している。
治安の回復
ムセベニ大統領は、ソマリアにおけるエリトリアの行動が地域と国際社会の治安回復の努力を損なっていると信じている。ムセベニ大統領はそれゆえに、フレイザー国務次官補に対して、アフェウォルキ大統領は“大きな圧力をかけられる国連安保理事会のメンバーによって、話をされることが必要だ”と提案した。
本文中の2007年9月付け公電は以下
UGANDA: A/S FRAZER DISCUSSES LRA, CONGO, AND
WikiLeaks Reference ID:07KAMPALA1449
http://cablesearch.org/cable/view.php?id=07KAMPALA1449
2010年12月10日
駐日エリトリア国大使館